てぃーだブログ › yuu-shinの気ままに釣りあしび › 読んだ本 › スカイツリーと五重塔

スカイツリーと五重塔

2010年08月15日

Posted by yuu-shin at 11:46 │Comments( 4 ) 読んだ本
少し前に、知り合いの先輩K谷さんから本をもらいました。


スカイツリーと五重塔
「五重塔はなぜ倒れないか」 上田 篤編


K谷さん「これ読んで、内容教えて」ってニコニコ

五重塔か~、西岡棟梁の本は読んだことあるけど、、

技・考え方が凄すぎて、ピンとこないんだよな~


スカイツリーと五重塔
「薬師寺西塔」


この本は五重塔の耐震性や心柱について色々書いています。

「五重塔は地震で倒れた例がほとんど無い」と。。

なぜあんな細長い建物が倒れないんだ。。確かに素朴な疑問だな。。



そういえば、、最近テレビで「東京スカイツリー」についてやってた、

その中で、設計者が「スカイツリーの構造の一部は、五重塔の心柱を参考にした」と、、

う~ん、日本では未知の高さに挑戦する建物の

大事な構造体に「五重塔」を参考にするとは、、

先人の知恵ってどんだけすごいんだ~びっくり!



「東寺五重塔」 断面
スカイツリーと五重塔
真ん中に大きな心柱があります。

しかし、この心柱でもってる訳ではないそうです。。



「スカイツリー」 断面
スカイツリーと五重塔
真ん中の赤い所が心柱です。

スカイツリーは、外観は丸い鉄骨が細かく繋がりあってますが

内部の心柱にあたる部分はRCで作るそうです。

外部の鉄骨構造体と、内部のRC構造体をオイルダンパーでつなげて

地震がおきた時、それぞれの揺れ方の違いでお互いを緩衝して

揺れを小さくするそうです。

理屈は分かるけど、、それを構造計算して根拠を出す所がすごいね~



五重塔もその考え方で、心柱と他の柱・屋根等は固定されていません。

地震の時、それぞれが違う揺れ方をして、建物全体の揺れを小さくすると。。

木造の場合は小さな部材同士を継手・仕口で組んでいきます。

手作業なので、それぞれにコンマ数ミリの隙間ができます。

その隙間がそれぞれズレて、揺れて、地震の力を逃がすのです。

RCは強固すぎて力を逃がす事ができないので、

力が集中する所から割れや破損がおきます。



はぁ~、、、昔の人ってすごいな。。っていつも思います。

「五重塔を建ててみたい!」がーん

とは言わないけど、、改修現場でも見てみたいな!




同じカテゴリー(読んだ本)の記事
「心を整える。」
「心を整える。」(2011-06-24 10:40)

雨の日には・・・
雨の日には・・・(2010-05-16 11:57)


この記事へのコメント
ぐっともーにんぐ
お盆休み最終日は家でダラダラしています。
五重塔、昔からこんな技術があった事が
すごいですね。。
Posted by なるち at 2010年08月16日 09:56
おざ~ッス♪

マグロさんと京都に行った時「五重塔どこにありますか?」とコンビニで聞いた。

すると変なをされ「分からない」と返答^^:

後で気づいたが京都にはいくつかの「塔」が存在する事を!

バス移動で「金閣寺」等、地図を観ながら観光しました♪
4月だったので清水寺では真っ白な桜の花びらが舞って綺麗でした。

昔の人ってどういう計算の仕方をしたんだろ?
基本的に今と同じなんだよね?
図面も手書きでも書くでしょうが最終的にはPC処理するでしょ?

「ポキッ」て折れない分、「揺れる」らしいね^^:
怖い~震度2で騒ぐからね~ウチンナ~ンチュ(笑
Posted by ♪涼風♪ at 2010年08月16日 10:36
>なるちさん

内地の盆休みなんだ~

昔の人ってすごいよね~
Posted by yuu-shinyuu-shin at 2010年08月16日 17:52
>涼風さん

昔の人は「数字」を使っての計算はしてないんですよ。。

いわゆる「感」と「経験」だけ、、凄すぎ~!
Posted by yuu-shinyuu-shin at 2010年08月16日 17:57
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。